兵庫県 神戸市東灘区の

家庭教師アルバイト情報

私は、中学生の理科や高校生の物理・化学を家庭教師として教えていました。
その生徒たちに共通していることは、全員理科が嫌いで、苦手意識を強く持っていました。

生物は楽しく勉強できたとしても、回路の問題や、中和や酸化還元などの化学反応、特に力学の計算問題などは最初から解くのを諦めるほどに理科やという科目を毛嫌いしていました。
なぜ現在の中学生や高校生たちはこのように理科が嫌いになってしまったのでしょうか。

小学校の頃は理科の実験や自由研究を楽しく取り組んでいた児童が多かったと思います。
そのような児童が理科嫌いになってしまった原因は、生徒が「この式が何に応用されているのか」といったことを教えられないで、ただ式を暗記するといった無意味な行為に及んでしまっているからであると考えます。

そのため、私は生徒に理科を教えるときに、この式や現象は現在の技術にどのように応用されているかを必ず伝えています。
例えば、「酸化還元反応はスマホの充電に利用されている」、「力学の計算は建物の強度設計に用いられている」といったことです。

子どもは実体が掴めないものを理解することに難色を示します。
理科は教科書を見るだけでは、机上の計算で終わることが多く、実体がないものがほとんどであるため、具体例や応用例を示してあげることで理解の一助になると考えます。

私は大学生の時に2年ほど家庭教師のアルバイトをしていましたが、その際に一番感じたことは「生徒のやる気・モチベーションを上げることの難しさ」でした。

家庭教師は塾とは違い、生徒のプライベートな空間にこちらから伺って授業をする形になるのが一般的です。
塾や学校はある程度「勉強をする場所」という前提があるので生徒の思考も勉強モードに切り替わりやすいのですが、自宅や自分の部屋というのは普段であれば勉強から離れたいわゆる「オフ」の時間を過ごすことが多い場所です。
そういった場所においてだと、いくら家庭教師の先生が来たからといって頭を勉強モードに切り替えるのは非常に難しいことだと思います。

実際私が受け持っていた生徒も私がトイレのために席を離れている間にマンガを読んだり携帯のメールの返事をするなど、とても勉強モードとは言い難い行為を頻繁にしていました。
なので私は家庭教師として各家庭にお邪魔する時はできるだけ、その生徒個人の部屋ではなくリビングの机などをお借りして授業をするようにしていました。
そうすることで部屋にあるマンガや携帯などの誘惑からできるだけ切り離して少しでも授業に集中しやすい環境を作るように努力していました。