埼玉県 さいたま市西区の

家庭教師アルバイト情報

学生の頃に家庭教師のアルバイトをしていました。
他のバイトに比べて時給も良く、周りの友達の間でも人気のアルバイトでした。
家庭教師の登録を行うと自分の条件に合った生徒さんを紹介してもらえるという制度です。全教科教えなければならないとの事だったのですが、私は物理がとても苦手でちゃんとできるか不安に思いました。
ですが担当者に話を聞いたところ生徒さんは会社から事前に教材を購入されていて、それには回答も解説も詳しく書いてあるので見ながら教えればよいとのことでした。
それならできるかもしれないと思い、引き受けることにしました。
私が受け持ったのは2人の女子中学生です。
高校受験に向けての大事な時期とあってとても責任を感じました。

指定の教材を使ってという話でしたが、毎回どの教科のどの内容を選んで勉強していくのかという所に悩まされました。
というのも、中学生に「どこかわかりにくいところはあるか？」と聞いたところであまり返事が返ってきません。
しかも1時間という短い時間の中で集中して勉強するというのは難しかったです。
結局指定の教材を使うよりも、実際の学校の勉強に合わせて宿題のお手伝いや、試験勉強の補助などが多かったように思います。
自分が苦手な科目でも教科書を読めば理解できたので、指導する際に困るという事は特にありませんでした。

私は以前学校で講師として働いていましたが、結婚を機に退職し、数年間家庭教師をしていました。
特に印象に残っている子供は、小学１年生の男の子です。
家庭教師の依頼理由は「なかなか学校の授業について行けないから」でした。

カウンセリングを行うと、その子は特に国語を苦手とし、カタカナの読み書きはほとんどできない状態でした。
そこで私はまずカタカナを完璧に覚えさせることから始めました。

ただ単に１つ１つカタカナを覚えるのは負担が大きいので、子どもが好きなキャラクターとカタカナをリンクさせました。
用意したのは単語帳です。まず単語帳の片方に「ア」と書き、裏には「ア」から始まるキャラクターの名前を書きます。
子供が「ア」を読み書きすることができるようになったら、あらかじめ用意しておいたそのキャラクターの絵を貼ることができる…というものを文字を変えて繰り返していきます。
その子はこの方法ですべてのカタカナを２ヶ月でマスターしました。

学校現場では全体でペースを合わせて授業を行うため、たとえ勉強が苦手な子供にフォローを入れたとしても、どうしてもそのような子供を置き去りにしてしまう実情があります。
しかし家庭教師は1人１人に合った方法で教えることができ、子供も気兼ねなく質問することができます。勉強で悩む子供を間近で救えるのが家庭教師だと思います。