三重県 津市の

家庭教師アルバイト情報

自分は様々な理由などから登校拒否を起こしている子供を相手に勉強を教えて居ました。区役所と連携していて、行政から配属先の家を紹介されたりもするシステムでしたので少し特殊なバイトでした。
いじめを受けた子供と対面しての仕事などもあり、コンプライアンスに関する勉強やら、常識や日常マナーなどの講義を受けたり等、勉強以外での拘束もありました。お陰様で初対面の人と関わる際に、どう対応したら良いのかなどの知識を得ることが出来たので良かったです。
勉強を教える範囲は学校の進むペースを考慮して非情にゆっくりでした。受験向けのコースと、学校へ復帰した際に遅れを取らないためのエンジョイコースがあり、自分は後者ばかりでした。
勉強の教え方はほぼ全てを運営から指示されるので、自分は配布された教科書を読み込み、同じく貰った指示書を参考に教える感じでした。勉強を退屈に感じさせない方法なども補足としてそのプリントには書かれており、雑談の例文などもかかれてありました。
基本的に子供と一対一での仕事なので人との関わりは少ないですが、その分密度の濃い関係を築けます。
仕事に必要なスキルのほとんどは講習などで学べるのでバイトデビューの方にはオススメの職業だと思います。

大学時代４年間に家庭教師をしていました。
生徒の中には親御さんの強い意志から、勉強よりもお姉さんとして接して欲しいという家庭もありました。

最初はどう接すればよいのか戸惑いましたが、彼女と接するうちにお父さんがなぜそういう意向を示しておられたのか徐々にわかるようになりました。
両親が離婚しており、彼女はスナック勤めの母親と妹の３人で暮らしていました。
父親は仕事が順調のようで生活費はすべて父親が出していたようです。

彼女と会う場所は、お父さん側の祖母のたばこ屋さんで週に２回、一回２時間という枠組みで会っていました。
彼女は少し知的障害があるようで、学校の勉強にはまったくついていけず、また私が教えることを理解するのにも普通の子供の倍以上かかる生徒でした。

最初は彼女も人見知りをしてなかなか心を開けてくれませんでしたが、次第に彼女がとても素直で少し大人かぶれしているところのある普通の少女であることがわかりました。
何度か会ううちに複雑な家庭環境の中、彼女にはお父さんの意向どおり、人間関係をうまくこなせるよう私がお姉さんになって彼女と‘友達以上先生未満‘の関係を構築することだとわかりました。

彼女が高校受験を終えるまで会い続け、何とか希望の高校に合格が決まった時の彼女の笑顔がいまだに忘れることができません。